先日の話に戻るが、「逢いたい人」と「逢っておきたい人」は少し異なる。誤解を受けるようなので、少し説明すると、「逢っておきたい人」というのは、日頃疎遠になっている人とか有名人とか、なかなか逢えない、あるいは非礼のままになっているような人を指す。
反対に「逢いたい人」は多い。何せ距離も邪魔をしている。明日ランチしようと気軽に誘えない距離である。距離もあるが、方々家の事情もある。
今はLINEなどでチャットができるので、それはそれで連絡出来ていいと思っている。しかしリモートワークが普及して便利になっている反面、生で「逢う」ということの意味合いも深くなっているように思う。
ときどき「○○さんはどうしているかな」などとふと頭に浮かぶが、いずれ私もフェイドアウトされるだろう。特別な用事なくして、逢うこともなくなっていくからである。
昨晩も町内の人の通夜に行った。高齢のため家族葬であったが、お悔やみだけ親の代理で行ってきた。遺影は現役引退の頃の写真でにこやかに笑っておられ、家族の会葬のお礼状には心温まるエピソードが添えられていた。
何かと死と向き合うことが多いこの頃である。遅かれ早かれ、誰しも彼岸に向かう。時々忘れて、時々思い出す、それぐらいいいのかもしれない。
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