買い物に行くショッピングセンターにチェーンのシアトル系コーヒー屋がある。昨年の夏に市内で初めてできたのである。しかしもともとそのチェーン店にあまり行ったことがないのは、やたらとコーヒーに小難しい名前がついていて注文がしにくいのと、いつも人が多くて混んでいたからである。結構お値段もいいので、だったら普通の喫茶店(今はかなり少なくなった)の方が席までオーダーも品物も持ってきてくれるのでそちらの方がありがたいし、ゆっくりできる。それでもニューヨークでもハワイでも行ったことがある(行った回数が少ないので唯一の自慢)。
平日だし、昼前だし、まあ、入ってもいいかと店に入ると行列ができていた。一瞬、やめようかと思ったが後ろに並ばれたので、そのまま列にいた。どうせなら、コーヒー以外のものを飲んでみようかと思った。それが間違いの元であった。
ほうじ茶のラテがあったので、ショートを頼んだ。その場で飲むのでマグカップで受け取った。どんなものかと思いきや、ほうじ茶のティバッグにどばーっと甘いホットミルクを注いだものであった。ティバッグの袋にミルクが絡んで抽出を阻むので、ほうじ茶の味はかすかにしかしない。「なんじゃこりゃ?」である。甘い牛乳にやる気のないほうじ茶という感じである。
チョイスを誤った。そういえば昔からこのコーヒー屋とは相性が悪かった。自分の望むものを頼めたことがないのである。
前回はずいぶん前になるが、川越駅のところにある店だった。そこでは会社の人と一緒で教えてもらってちゃんと満足のいくオーダーができた。
やはり、以前学んだように、独りの時は普通のコーヒーにしておくのが無難である。鉄則を無視するとろくなことはない、という事例であった。
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