邪気よ、さらば

 ずっと気なっていたのが、仕舞われたままの人形やお掃除されていない人形たちである。それを神社の人形供養に持って行った。日本人形、博多人形、こけしなどである。日本人形は過去に飾られていたのを見たことすらなかった。先日納戸で「人形」と書かれた古い段ボールの中に、朽ちて壊れかけたケースとともにあったものである。おそらく65年以上前の人形である。
 神社のサイトで供養の申し込みが3月からと記載されていたので、電話して聞いてみたら、陶器製でもこけしでも受け付けてくれるという。早速「供養料」とともに持って行った。
 すると神社から、供養日(5月)のお知らせと数枚の焼きのりと清めの塩が入った袋を戴いた。塩は玄関に撒くとよいといわれて、玄関、勝手口、車庫、車の中に撒いた。そのあと塩を片付け、人形のあった場所を雑巾バケツに塩を入れ拭き清めた。ついでに酢を入れたバケツで畳や廊下を拭いた。玄関を開けて廊下に風を通し、座敷も風を通すと、今までの淀んだ空気が一気になくなり、表現が変であるが、さっぱりした。たぶん邪気が消えたのであろう。
 そのあと神棚のシバの水替えをした。すると葉裏に小さな花がたくさん咲いていた。こんなことは初めてである。花芽がついているシバを買った覚えはないのでびっくりした。  
 なんだかわからないが、ありがたいと思っている。

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