天皇誕生日の休日である。郊外のショッピングセンターはそれなりに混んでいた。大体平日しか行かない場所であるが、親が老眼鏡を作り直したいというので、連れていくことにした。休日イベントとして資格を持っている人が詳細な視力測定やってくれるというので、わざわざ出かけたのである。それでいろいろ老親の目の状態がわかった。白内障や網膜剝離を起こしていることもあり、あまり見えていないらしい。どんなに矯正しても0.5がマックスだということだ。本を読むことが好きなので、新聞や文藝春秋を何時間も読んでいる。よく没頭できるなあと思っていたのだが、好きだけではないことがわかった。
もちろん、本を読むことが好きらしいが、見えにくい文字を追っていると内容があまり頭に入って来ないらしい。だから文字を読むことと内容を理解することが同時にできず、必然的に読書時間が長くなるらしい。目の疲れも倍増し視力もさらに悪くなるという悪循環である。
その視力検査のプロがいうには、30歳の若者でも20分で1回の目の休憩(数秒瞼を閉じる)が必要ということだ。そして時々遠くを見たりして、同じ近距離をなるべく長く見ないようにすることが目を長持ちさせるコツらしい。
という話は、若い時に聞きたいものである。スマホやパソコンの便利機器に目の方が追い付いていない。自分の肉体をどれだけ長持ちさせるか、シニアの課題でもある。
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