写真の背景2

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 旅先の名所で写真を撮ろうとしたら、改装改築中に当たる時がある。だいたいそういう建物の場合、何年もかけて修復されることが多く、せっかく来たのにちゃんと見ることができないことに不満が残る。それでも悔しいので幌がかかっている様子や、修復中の看板を写真に収めて帰ってくる。
 ところが、この写真がイレギュラーであるため、意外や意外、思い出に残るのである。歴史的な建物の修復は計画的に実施され長期にわたるが、その建物の長い歴史からすると一瞬で、いわゆるレアな出来事である。たまたま修復中というのも確率的に少なく、それをカメラに収めることができたのなら、案外ラッキーなのかもしれない。
 それとは別に、あの時は存在したのにとか、あの時には行けたのにということもあり、当時の写真自体が貴重な存在になっていることもある。
 やはり写真は一瞬の出来事の切り取りだと痛感させられる。

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