抹消したい記録

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 台所改修のため片付けているが、納戸や引き出しからものを出すと、こんなにたくさん入っていたのかというほど物が出てくる。
 容量いっぱい詰めると大変なことになるという例である。やはり隙間なりスペースは必要で、物もぎっしり詰まっていると窮屈にちがいない。
 開かずの引き出しの中に、紙袋や書類がどっさり出てきた。この整理の悪さに驚く。面倒なので、そのまま捨てたいところだが、中身を確認すると小学一年生から高校三年生までの自分の成績表である。ついでに母子手帳も出てきた。そのまま廃棄しなくてよかった。この雑多な収納は母親である。とりあえず紙袋に詰めて片付けが終了してから見てみることにした。
 成績はどの学年も芳しくない。やる気のなさが成績に出ている。一番悪いのは小学生から高校生まで一貫して「体育」である。これは自覚があったから驚かない。
 成績表の先生のコメント欄を読むとほぼ「真面目」という言葉が出てくる。私の中では「真面目」は評価が低い。続くコメントに「率先してみんなと何かをすることがない」とか「わかっていても手をあげない」とか「積極性に欠ける」とか、要は、引っ込み思案というより、やる気がないのがばれている。平々凡々の児童生徒時代を過ごしていて、特徴のないつまらない子供である。確かに楽しい思い出はあまりないし、学校自体は好きではなく一歩引いた子供であった。
 そのうちにこの成績表はシュレッダーにかけ闇に葬るつもりである。成績とは別に身長体重の記録もあった。中学後半から身長が伸び始めているのがわかる。成績より己の成長が分かる記録のほうががっかりしないものであった。

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