肌寒くなってきたので、朝晩は羽織ものが必要になって来た。そうなると、春先は何を着ていたかとクローゼットを開けると、雑多に入っているので「カーディガンはどこ?」状態である。
厚手ではないカーディガンがあったはずだと探すのだが、「いや待て、断捨離したか?」と記憶があやふやだったりする。
母親がディサービスに通っているが、脱ぎ着するものには名前を書いておくことと、契約書と一緒にもらった注意書きにある。晒を切ってマジックで名前を書いて、カーディガンや薄手のパーカーに縫い付けている。縫い付けながら改めて注意書きを見た。
その中に持ってきてはいけないものという欄がある。通常、貴金属や宝飾品、現金(小銭は可)などは考えられる範囲だが、『お位牌』『遺影』というものも書いてあって、なるほど高齢者には必要な記述であることがわかる。とにかくディサービスは身軽で行くべきところであるが、取られたら困ると肌身離さずリュックを背負っている人もいるらしい。スタッフさんの苦労も忍ばれるところである。
「持ち物には名前を書く」というのは小学校以来である。裁縫箱の中にメジャーや指ぬきがあるが、小学校の家庭科で使っていたもので、それには親の字で今でも名前が書いてある。
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