そこにある風景

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 先日、以前住んでいた所の特集をテレビで見た。いつも通っていた道や場所、利用していたお店など、客観的に見てみるといいところだったなあと思ったりする。
 おしゃれな街ではないが、便利で住みやすいところだった。特集になるような場所ではないと思っていたが、画面を通してみる風景はそれなりに様になっている。
 住めば都とはよく言うが、生活の場となってしまうと当たり前になってしまい、他者に指摘されるまでその良さに気づかなかったりするものである。
 引越してきて、時々外部の視線で見るともったいないなあと思うこともある。特徴のないどこにでもある街になっているところもあるし、有効な観光資源を活用できていないところもある。便利になることは生活者にとってありがたいが、誇れる何かをなくしてしまっていないかとも思う。
 郷愁を誘うものはずっと前からそこにあって、滅びもせず、超革新的にもならず、淡々と続いたもので、自分がその場にいなくなっても続いている、大木のような、そんな存在である。

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