月と星に願いを

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 昨晩は満月であった。どっちの方向に出るのか全く分からないので9時過ぎに外に出てグルグル見渡していると雲がかかった月が出ていたが、雲が薄いため周りがバンバン光っている。
 さすが、満月さまである。うろこ状の長いおどろおどろしい雲がかかってさらに怪しい光を放っていた。そのうちに全容を表すとさすがに明るい。田舎の住宅地なのでそれなりに家から光が漏れているが、それよりももっと明るい。♪月がぁ出た出たぁ月がぁ出たぁーよいよい♪というような楽観的な月ではなく、神秘的でもあった。
 天気の加減で雲に隠れたので星はどうだろうか、と反対側をぐるっと見てみた。星座でわかるのはオリオン座と北斗七星だけである。オリオン座はさすがに冬の星座なのでない。北斗七星は星座ではないが(確か大熊座の尻尾?)すると柄杓の形がみえて7個の星を数えることができた。
 北斗七星を自分の目で確認したのは中学生の時の理科の宿題以来である。しかし不勉強であるためその周辺の星々は全くわからない。勉強ができないとロマンも遠ざかるものである。
  空には雲と月とちょっとだけの星があった。たまに空を見上げて「いいもの見せていただきました」と拝むのも悪くない。

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