開けない運

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 引越の際、万年青(おもと)を他の荷物より先に入れると運が開けるという。万年の青と書かれる植物は大変縁起のよいものである。
 私が引越す際に、万年青の鉢を部屋に入れておいてほしいと頼んだ。鉢植え代は支払うのでといったが、家に鉢があるからそれでいいんじゃあないのといわれた。じゃあそれでいいかということで、引越して来たら、部屋に万年青はなかった。(人に頼むとこんなものである。)
 玄関先の汚い植木鉢に、元気のない万年青があった。サツマイモから葉っぱが横に伸びたように不格好で3節ある。植木屋さんが庭にあったものをとりあえず、植木鉢に入れてくれたらしいが、そのままになっているものであった。
 そのうちにちゃんと植え替える必要性は認めたものの、形も悪く根の部分はパスパスである。様子見をしているうちに葉の裏に虫がついた。しかもなんだかわからない小さい虫がたくさんついたのである。こうなると触れない。しばらくすると下の方の葉が枯れていたので、それは取り去った。今度は葉が部分部分で斑に枯れ始め、よくみると虫食いである。定かではないがバッタかもしれない。花の寄せ植えの葉もやられて、近いところに万年青があったので、飛んでバリバリ食べたのだろうか。
 これで万年青も枯れるかもと再び様子見をし、斑に枯れた葉は取った。しかしなんとか横にひん曲がったまんま生きている。
 やっと重い腰をあげ、根っこを割って3つにし、腐れている太い茎は取って植え替えた。とりあえず水はやってみたのだが、果たして生き延びられるだろうか。 これが私の引越万年青とすれば、運は開けそうにないか・・・。

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