軟弱者の夏

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 先日、久々に1万歩越えで歩いた。不可抗力である。台風でお店が閉まっていたり、開いていたりとそれぞれバラバラであるので、予想以上に歩くことになった。
 地元でなら、車の練習も兼ねて出かけるのであるが、ちょっと遠出して、そちらは公共交通機関を使う。バスも問題なく動いていたので、まさかそんなにお店が閉まっているとは思わなかったのである。ネットで調べたら、案内が出ているところと出ていないところがあって、余計に迷走し歩くことになったのである。
 意識しないで歩いているのであるが、翌日の昼ぐらいにその影響が出た。熱中症かと思うくらいにものすごく体がだるいのである。午前中まで掃除や洗濯や外の片づけなどを行っていたのだが、スイッチが切れたようにだるくなった。家の中で動いているからといって、体を動かしていることにはならないのだ。
 そんなスイッチが切れている私とは別に、西穂高に登っている知人がいる。送られてきた写真を見るだけでめまいがするような場所である。1万歩でばてている人間とは別世界にいて、ヘルメットをかぶって果敢にアタックしジャンダルム(奥穂高岳の西南西にあるドーム型の岩稜で3163メートル!)登頂を成し遂げているではないか。
 こういう人が何があっても生き残るタイプだろうなあと思いながら、エアコンで下でだらしなくバテている私であーる。

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