自然の感覚

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 雨が降って大きな災害が起こっているところは大変気の毒に思う。線状降水帯など、最近になって聞き始めた言葉もすでに一般の人が認識に至っているほどだ。
 その雨のせいで気温が少し下がっている。一時的なものらしいがちょっと一息である。ベランダのスリッパが日差しで縮んでしまうほどの暑さで、人も動物も植物もぐったりであった。気候に左右される人間はまだまだ自然に抗えないのだとつくづく思う。
 ただ、天気予報はずいぶん正確に緻密になった。雨雲レーダーを見て、あと1時間以内なら雨にあわないかもとか、まもなく雨が通り過ぎるなとか、予測できてしまう。ありがたいことである。
 それでも、ゴロゴロ鳴ったら、1,2,3と数えて雷の近さを確認したり、冷たい風に変わったらヤバいぞと思ったり、空を見上げて雨雲の方向を見たり、手のひらのレーダーを使わない感覚も大事にしたい。 バリバリと物凄い音が近づきはじめるとPCの電源を引っこ抜いた。アナログだけどね。

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