文庫本はほとんど処分したが、気に入ったものは手元に残していた。1冊の本の中にいろいろな短編があって、その中の1話が気に入って取っていたのである。
その本が書棚から落ちた。他の本を取ろうして落としてしまったのだが、裏表紙が上になっていて、ふと見ると安い。今ではそんな値段ではないだろう。そんなに古い本かなあと見てみると平成8年である。古くないじゃんと思うのは私だけだろうか。
紙はかなり黄ばんでいる。中を久しぶり開くと、今の字体とは違って、細くて小さくて読みにくい。小難しくも見える。以前はそんなことは全然気にならなかった。
昨今、新聞でも文字がかなり読みやすくなっている。字体や空白などによるのだろうが、読みやすさに慣れているせいで、昔の文庫本がすんなり読めなくなっている。
今でもこの本は出版され、本屋にあるはずである。どうなっているのか知りたいところだ。買い替える?いやいやこのままでしょう…。
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