人間50年も経てばあちらこちらが弱ってくるものである。高血圧や糖尿病、高脂血症にかからないとしても疲れやすくなったり、シミや皺や白髪が出てきたり、左腕が上がらなかったり(涙)といろいろである。
先日実家に行ったときに50年以上前に購入されたジューサーがあった。なんとまだ現役、バリバリ活躍中である。もう今はその名称が使われることない「ナショナル」製である。モーターが壊れることもなく、コンセントが断線することもない、さすがメイドインジャパンの実力である。子供の頃見た光景が50年たってもシャカシャカブンブンと頑張っているではないか。「明るいナショナル…みんなうち中、なんでもナっショナールぅ♪」とナショナルのテーマソングを口ずさんでしまうくらい感心する。
壊れないことは美徳であったが、ミシンも洗濯機も壊れる前に新しいものに変わっていった。そして少々使い辛くても「進化」のような気がしていた。電化製品が安価になり、お金を貯めて買うような高額ものが減っていったことは我々庶民にはありがたいことである。しかし昭和40年代の暮らしが記憶にある中で、計ったように壊れていく家電にちょっと疑問を感じたりする。
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