細部に宿るもの

　つい、この間、が10年前だったりする。え？もう10年たってる？なんてことは日常茶飯事になっている。
　この間観た映画、この間行った場所、この間会った人。すべて10年前だったりするから時間軸がおかしいといわれてもしょうがない。小学校に入学した子が高校生になるくらいのスピードである。やはり10年は大きい。
　10年前の自分を思い出してみる。どこで何をしていたかと記憶をたぐり寄せても、今と大して変わらないのである。成長がない(^^;)。別の言い方をするなら、現状維持であろうか。まあ幸せな部類に属すであろう。
　ついこの間の2011年の写真が出てきた。あまり変わってないなとほくそ笑んだりしてちょっとご機嫌になった。そういえば同じような場所で昨年撮った携帯の写真があったなと見てみたら、太ったわけではないのに、立ち姿がやたらとババい。 つい、この間の感覚をぶち破って、確実に老化は細部に宿るのであった。