話しかけやすくフレンドリーな印象と対極にいる当方であるが、何故かクレームや苦情は言いやすいらしい。こちら側に不手際がある場合は誠心誠意謝るが、社内においてはそうでないことが多いので困る。もっと困るのは担当者でもないのに代わりに文句を言われたりすることである。当事者から見れば悪党の一派なのであろうが、迷惑な話である。
大体において、ムッとしてかかってくる電話には理論的に成立していない話が多い。当方は両手マスカケ線のあるスーパー理論派(ほんとか?)であるので、論破は可能であるが、それをやると火に油を注ぐどころか、ガソリンで自爆しかねない、というわけでヘラヘラと対応する。「あーそうですねえ。まあそういうこともありますねえ」とのらりくらりとやるが、当方だって人間である。カチンとくることもある。怒らしてはならないので相手が困る状況に陥る話に持っていき、同情を装いながら話を終わらせる。電話を切った後、『つーか、上の人間に言えよ。職位が下の人間に吠えるなよ』と憤慨すること然りである。人間ができていないのでそうなる。
しかしながら、社内で過去に苦言を呈してきた人が異動したりすると立場も変わる。争うこともなくなり「あっ、どーもぉ」と知り合いになり、いつしか味方になっていてくれたりするから不思議だ。皆さん、職務遂行のため重いものを背負っているんだなあと、同病相憐れんでいる。
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