鏡開きである。朝から脚立に乗って玄関と勝手口の正月飾りを外した。床の間と玄関の生け花を崩して生け直し、鏡餅を取り外した。
そんなことをやっているとアッという間に2時間は要する。問題は鏡餅である。床の間と神棚の餅は本物の御鏡である。カビを払って切るのも一苦労であった。毎年、なんちゃって鏡餅に変えたいと思う。カビは来ないし、個包装だから日持ちもするし、三方もいらない。しかし年寄りがそれでは納得しないらしい。
鏡餅は外側がバリバリになって小さく割れかかっている。それを力で剥がし水につけておいたが、茹でても硬いままで歯が立たない。満身の力を込めて切った真ん中あたりの比較的柔らかい部分を焼いてぜんざいにした。鏡開き終了である。残りの餅は冷蔵庫に入れた。昨年はポロポロになったところを油で揚げたが、誰も食べてくれなかったので、今年は作らなかった。カビの部分は捨てても、結局食べる部分が少ないので、もったいない気がする。
神社仏閣以外で、生餅を供える家がいったいどのくらいあるのだろうか。お供えのためには、するめ、昆布、ゆずり葉などの飾り葉、葉みかん、半紙、三方などがいる。面倒だというとばちが当たりそうだが、まあそれなりに手間がかかる。
無病息災を願い、正月飾りをどんど焼きに出すまで、新年の行事は終わらない。
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