来年のために

　紫陽花の花が庭にある。いや茎と葉だけがあるというのが正しい。今年は1個だけしか花が咲かなかった。３月に見た時には切り込みされていて、それから葉っぱも茎もぐんぐん伸びたので6月になれば咲くだろうと思っていたが、期待に反して小さな花が一個だけ、か細く咲いただけである。
　なんでだろうとググってみたら、咲かない理由として「切り込んだ時期」と「切り込んだ茎の場所」に誤りがあったようだ。切り込む時期は花が終わって7月中ぐらいがよく、切り込む茎は来年の花芽を考えて切る場所があるとのことだった。もともと土に栄養はないので、それも原因かもしれない。
　知らなかったが、紫陽花は樹木であるらしい。本来どんどん伸びて大きくなっていくらしく、鉢植えの紫陽花は観賞用に成長が抑制されて短くなっているということであった。
　庭に植えられている紫陽花の見せ所は、全体が丸く、花がまんべんなく咲くようにすることであるが、丸く美しいのは無理なので、せめて来年はもっと花をつけるように、ネットを見ながら切り込んだ。不格好であるが、咲けばいいというだけである。
　やぶ蚊に襲われながらの剪定である。来年はせめて2個以上は咲いてほしいと切に願っている。