春は弥生

 もたもたしている間に4月になった。新年度の開始である。退職後、2年たったが、あっという間、でもない。
 ひとつひとつ思い起こせば、意外に内容が濃い。180度生活が激変した。住所も変わったし、その後働いてもいない。苦手な車の運転もしている。なかなか変化した環境についていけなかった(今でも若干そうであるが)。
 よかったことは、なんとか健康でいられることである。身体は丈夫ではないし、体力もない。多少の不具合があっても、とりあえず丈夫そうに見えている。これは何よりというほかない。ありがたいことである。
 相変わらず、働くことは考えて探してはいるが、そうそう都合のいい仕事はない。一番は時間の縛りで、隙間時間に働こうなどと虫が良すぎるらしい。まあ需要がないのは仕方がない。そうこうしているうちにいろいろな薄っぺらいスキルも、もっと薄くなって消えそうである。忘れるのは5倍速から10倍速並である。社会で役に立つ範囲はものすごく小さくなって、今やナノレベルである(見えねーよ)。
 そんなわけで挫折とやる気を失う2年は意外に長かった。生活改善を試みたいところである。脳に刺激を与え、何かしらの希望を見出したいものである。
 まもなくピカピカの一年生があちらこちらで発生してくる時期に、桜を見上げて悶々とするのであった。

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