敬老の日に思う

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 敬老の日である。だが、人によってはシルバーウイークである。当然ながら昨年は、私にとってもシルバーウイークであったので、どこかへ出かけたくなる行楽シーズンであった。
 まあ、働いている人にとっては休みほど嬉しいものはないと思うが、休める日が多くの人と重なってしまうので、混んでいて高額であることについては諦めが必要である。
 「出かける」というのもかなりのエネルギーを使うので、年齢を重ねれば次第に億劫になる。下調べから自分の体調管理、天気の心配、服装選び、荷物の量など、あれやこれやと考えることがいっぱいある。そして、あー面倒くさーとなるのである。面倒くさがっているうちに、体力の方がかなり落ちてくるので、遠出ができなくなる。そうなるとさらにもういいか、と思うようになる。
 しかし紀行番組などを見ると「行ってみたいな」と気分だけは盛り上がる。体力とお金があればということになり、たいてい架空の話で終わる。結局どこにもいかなくなってくる。
 でも本来は「敬老の日」である。しかし年寄りが増え、若者が減っているのなら、そのうち逆転して「青年の日」になるかもしれない。老人は敬われるほどの知恵と人格があるかといわれれば、自分の時にはなさそうである。老親に届いた敬老会からのタオルを見ながら、そんなことを考えたりする。

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