2004年のファッション雑誌が出てきた。出てきたというよりずっと家具の間に挟んでいたのでそこにあることはわかっていた。創刊号でページ数が多く厚さがちょうどよかったのである。しかも紙質もいいので凹まない。
家具を捨てることになって、雑誌も用済みになった。2004年といえば今から18年も前になる。その雑誌のリアルタイム世代であった。18年の歳月でどれだけ古臭いファッションになったかとページを開いてみた。
ところが驚いたことに一個も古さを感じさせないのである。知らない人が見たら最新ファッション雑誌に見えるかもしれない。なぜだろうと思いながらページを捲ってわかった。ガンガンに流行を追っていないベーシックなのである。スタイリストのセンスが時を超えて実力を示してる。すごいなあ。
でも18年の時は経っているのだ。今はない銀座の店やすでに大御所となった小説家、消えてしまった女優など歳月は容赦がない。 私自身、雑誌を挟んだときと、取り出した今で現状が変わっているとしたら、ただ年を取っただけのような気がしている。
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