手ごわさ

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 なんだか疲れる、というのを言い訳に行動がダラダラしている。庭の草取りもしなければならないとは思うが、暑いだけならともかく蚊が寄ってくるのでやる気が百万分の一ぐらいに落ち込む。まあ、人間は言い訳の天才だが、熱中症と虫刺されを呼ぶことはやらなくていいだろう。
 久しぶりに友人たちとランチを共にして、なんと自分に話題のないことかと感じてしまった。ほぼほぼ介護の話になるからである。私はこんな人間だったかと改めて思う。また、20数年ぶりに従姉と電話で話したら、「ずっと年が離れていると思ってたけど還暦過ぎたのねぇ」と驚かれたことで、より一層、自分の年寄り感が増した。先日健康診断で一年ぶりに体重を計ったら2キロ減っていて、今までにない低体重で喜んではいられない。どうやら体も変わってきている。
 そういうことを後期高齢者になった現役バリバリの大先輩にいったところ、還暦を過ぎると五年ごとに大きく体や気力が変化していくとおっしゃっていた。
 身体と向き合い、自分のできる範囲が狭くなることを想定しながら、今何がやられるか考えなければならないのだろうが、億劫でもある。
 現在の自分の年の親がどうであったか考えると、今の自分より元気で、20年後の自分はこのままでいくと、もっと何もできない高齢者になるかもしれない。
 70歳を超すと、実家の片づけも60代の時より気力が萎えるだけでなく病気も出てきて、なかなかできなくなると親戚が言う。最後にはどうでもよくなるらしい。なかなか老化は手ごわい。

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