後悔先に立たず

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 もし、過去がやり直せるとしたら、何歳に戻りたいか、などと取り留めのない話をしたことはないだろうか。私は、30代の頃は「中学生から」と答えていたような気がする。まずは高校、大学をしっかり選び直すだろうと思っていた。
 しかし、今ならこの答えは違っている。所詮、自分の学力などそんなに大差ないだろうから、やり直したところで大きな変化はない。本当にやり直せるのであれば「小学生」を選ぶ。なぜなら、出だしで躓きたくないのは「歯」と「目」だからである。大人になって強烈にこれが大事だとわかる。
 今日も歯医者さんに行ってきた。定期検診である。虫歯があるわけでも、歯槽膿漏でもないが、健康には程遠い。かなり高額な治療も過去に行ってきた。
 歯科医も言った、「このまま何とか現状維持で行きましょう」と。もう日頃のメンテナンスしか残っていないのである。
 小学生の自分に会いに行けるのなら「勉強はできなくていいから、歯と眼を大事にしろ」といってやりたい。そしてどんな未来が待っているのか教えてやりたい。きっと、恐れてケアに専念するにちがいない。
 それを考えると、未来の自分が今の自分に言ってやりたいことも山のようにあるかもしれない。「足腰鍛えとけ」とか「お金貯めとけ」とか「断捨離しとけ」とか。ちょっと想像もついたりする。

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