弾丸ツアー

　先日BSをつけたらスイスの登山鉄道の番組が放映されていた。「そういえばスイスに行ってみたかった」とにわかに思い出すのである。
　違う番組で、宮島が出ると「そういえば行ってみたいと思っていた」と過去の思いをほじくり返す。「そういえば…」ぐらいなんだから、すごくいきたいというわけでもあるまいといわれそうだが、日常に埋没するとすっかり記憶から脱落するものである。
　「知力・体力・時の運」は昔流行ったアメリカ横断ウルトラクイズだが、「気力・体力・今の金」がシニアにとっての旅行であろう。そうなると距離的に体力を使うところから始めるべきであろうが、人間は言い訳の天才であるから、いろいろなことにかこつけて出ていかないものである。
　そんな中、行動派の友人は隙間時間で弾丸旅行をフルに楽しんでいる。時々巻き込まれるのも楽しいもので、上手く時間配分できなくてもそれなりにやり切った感がある。そんな弾丸には笑いがつきもので、私もゲラゲラ笑って見習いたい。