今日は皆既月食が起こっているらしい。天文学はほぼ知識がないが、周りが騒ぐとそうなのかと思ってしまう。そうなると天気が良いと見えるのかなと期待してしまう。
都会の空にも星は見えるが、一等星並の明るさがないとほとんどわからない。電飾のない山奥で見る新月の夜空は、それはそれは美しい。
記憶にあるのは、高校生の時、登山研修みたいなものがあって(はっきり言ってものすごく苦手であるが)、早朝登山をするために、山裾に深夜集結する。懐中電灯を消してしまえば、横に友人がいるのもわからないくらいに真っ暗闇である。友達のジャージの袖を引っ張って「いるよね?」とお互いに確認した覚えがある。
空には月並みだが、輝く無数の星があり、流れ星がしゅんしゅん飛んでいく。そして万歳すると手が届きそうなくらい近くに感じて、「星、取れそう」とみんなが騒ぐ。チカチカ輝く光のベールの中にいるように思えたのは、後にも先にもその時限りだ。
ジタバタしても人の一生なんて、広い広い宇宙からすると瞬きなんだなあと思ったりする。
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