久しぶりに晴天となり気温が上がった今日、どんど焼きが近くの神社で行われた。神社といっても通常は無人である。開いているのは年末年始とどんど焼き、夏のそうめん流しくらいである。
小高い山の上にあって石段を上るのであるが、所々段差も異なり、階段幅も狭いため登っていくのも大変である。階段の下には子供会の小学生が待機していて、登れない高齢者のためにどんど焼きするものを預かっていた。
日頃は閑散としている参道も人が歩いていたり、車がやってきてにぎやかである。風もなく暖かいので散歩がてらという人もいるようだ。
石段を上がって、どんど焼きの場所に行くと、竹を大きく組んでかなりのものが燃やされていた。私は紙袋に古いお札と正月飾りやお守りなどを入れていたので、そのまま焚べてもらった。竹のパチパチと爆ぜる音を聞きながらお参りしていると地区会長さんに会った。御年88歳にして、石段を杖もなく上がって来られたようだ。いつもは閉まっている御社を開錠しに来られ、中を片付けられていた。そして、その方に「降りる時危ないので気をつけなさい」といわれた。どう考えても会長さんの方が健脚である。
いつもニコニコして地域のために働いている姿には頭が下がる。最近は毎朝、小学生の見守りで横断歩道に立っておられるし、お宮の清掃のときにも率先してゴミ集めされていた。
こういう人に地域は支えられているのだなあと感心しながら、かつ用心しながら石段を降りた。
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