雨の後、雑草が勢いを増している。泥が流れ込んだせいで肥沃になったのか、生き生きしているのである。
いつも洗濯物を干すところは、表から見えないので、草抜きも手を抜いていたら、あれよあれよという間に伸びていた。さすがにまずいと思い、帽子をかぶり、長そでのパーカーを着て、首にタオルを巻き、軍手とディスポーザブル手袋をして完全武装で草抜きに挑んだ。
もともと、ガーデニングとか庭いじりには全くと言っていいほど縁が薄いので、やる気はないのであるが、雑草もいい気になっているので、そうはさせるかという対抗意識だけである。
手で抜いていてもきりがない。ある程度狂ったように引き抜いた後、金属製の熊手でガリガリかいでみたが、思ったほどとれない。さび落としの金属製の刷毛がいいらしいと聞いていたのでそれでガリガリやったが、一向にとれないではないか。
結局、地道に抜くのが早いとわかり、やぶ蚊を気にし、日焼けを気にし、熱中症を気にして、高速でむしりまくった。身体全体から汗がシャワーを浴びたように流れ落ちるのがわかった。手袋の中には汗が溜まり、パーカー下のTシャツは洗ったように濡れていた。綿パンもしっとりしている。
これ以上やるのは危険と判断し、着替えて、冷たいお茶を一気飲みしたが、それでも足りず、炭酸水にレモン果汁を加えて飲み干した。
「あー、きれいになってよかった」というより「もうやりたくないよー」という気分であるが、この夏、何回かやることにはなるだろうな。あーあ。
コメント