老親の介護認定の区分が上がって、ケアマネジャーも変更になったのは昨年の11月のことだった。ところが、そのケアマネさんが変わるという。よくよく聞いていたら、その方はケアマネジャーをやめるということだった。もともと看護師さんで、また病院の看護師として働きたいとのことだった。どうやら、看護師よりケアマネの仕事の方が大変で、経験が上がっても賃金はほとんど上がらないそうである。しかも担当する要介護者の数はどんどん増えていくし、介護保険の改正で内容はどんどん変わっていくらしい。経験がある分いろいろ任させることも多く、時間も取られていく。
とても朗らかで話しやすい方だっただけに残念である。介護に関わる人が離職するのは働く環境や賃金が悪いせいであろう。どんな仕事も厳しいだろうが、これから増えていく高齢者を思えば、なくてはならない職種である。
介護保険はよくわからないという話をしたら、その方が使っていたテキストを下さった。少し古いがパラパラとめくっていて、小さなコラムだが目に入ってきた。そこには「介護保険法2025年問題」とあった。2025年、つまり今年、団塊の世代が75歳の後期高齢者に突入するということらしい。これから超高齢化社会を迎え、介護保険の破綻をどう防ぐかという、暗ーいコラムである。そのために法令の改正が行われているらしい。いくら法令が改正されても担う人がいなければ本末転倒のような気がしている。
そしてケアマネさんたちは口々にいう「私たちの時にはないから」と。ないというのは介護サービスである。今でさえ、介護認定が難しく、保険料はあがり、サービス内容が改悪しているのである。やはりいかに健康寿命を延ばすか、に限るようである。
介護制度の先行き

コメント