いつの間にか、パリオリンピックも終了し、四年後はロサンゼルスで開催されるそうである。確か、1984年もロサンゼルスでオリンピックが開催されたと思う。その時は学生であり、実習先で五輪の結果を聞いていた。
そう思うと月日はあっという間のような気もするが、いろいろ詳細に思い出すとそうでもない。時間はちゃんとそれ相応に多くの出来事を内包して流れていく。しかし、それに伴う自分自身の精神年齢に成長はみられない。物理的に齢を取ったからといって、ものわかりのいい大人になるとは限らないし、反って頑固な高齢者になることもある。
ふと自分の年齢を顧みると、残りもかなり少ないと感じている。自由に動き回れる体を維持するのも年々難しくなるだろう。
元来、ふらりと思い付きで美術館や映画館やショッピングに出かけるのが好きであるが、今はそれもできない。これがストレスになっている。気分転換にいくカフェも本屋さえ周りにないし、車で出かけるのは老親の通院かスーパーで、すぐに戻らなければならない。文化の欠片さえない町に住むのも苦痛である。
そうこうしているうちに動ける時間を無駄に使っているような気がしている。建設的なことは一個もないのである。そしてどんどん現状に流され、バカになっていくのである。
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