先日、恩師が入所したケアハウスに行ってきた。だいたいケアハウス自体がよくわかっていない。特別養護老人ホームに入所されたと思っていたら、併設されているケアハウスだと施設の方に言われて、とりあえず行ったらわかるか、という感じで訪問してきた。
8月は家族のみの面会といわれて、9月に行くつもりであったが、当方の家も老親の入院騒ぎがあってなかなか出かけられずにいた。やっと今月になって行ってみることにしたのだ。
ケアハウスは、自分のことは自分である程度できるという方が、個室のアパートメント方式で住んでいる。バス・トイレは部屋にはないが(施設によってはトイレがあるらしい)、ワンルームマンションのようである。入ると板張りの3畳間ぐらいに、簡易流し台があり、その奥が6畳の畳の間で、小さいベランダがついていた。
部屋には電動式のベッドとテレビ、テーブル、座椅子があって、それなりにくつろげるらしい。ただ住人同士でのおしゃべりはあまりないようだ。食事は1階の食堂で摂るらしい。
恩師は息子さんが週一で訪ねてくるらしいから、他の人に比べて訪問者とその頻度が高い。何年も入所している人で、誰も訪ねてこないというのもざらであると恩師は語っていた。確かに辺鄙なところにあるので車がないと行くことができない。
お世話になっているケアマネージャーさんにケアハウスについて「看取り」はどうなるのか聞いてみた。すると、病院に入院した後はケアハウスを出ることになり、特別養護老人ホームに入ることになるが、その場合、だいたい併設のホームに入ることが多いということであった。
恩師は「楽だけど暇」といっていた。話し出すと止まらないのは、人との関りが少なくなって寂しいからであろう。
恩師は私が両親の介護をしているのを知っているので、「まずは自分の生活が先で、それが成り立つ上での介護を考えなさい」と釘を刺された。確かにいつの間にか介護がすべての中心になっている。外に出て施設を見上げながら、何とも知れない気持ちになった。
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