もういいかぁと思うこと2

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 まあ先日の愚痴がつづいているようなものだが、老舗焼き菓子店での話である。私と同じ焼き菓子を買ったと思われる親子が喫茶店で隣の席にいた。母親は同世代である。母親の方が、包装紙や紙袋がちゃちになったと娘に言っていた。娘は企業努力で経費削減なのだと説明している。  
 母親は価格が少々上がっても前と同じものがいい、買っても安っぽさが残るといっている。娘は呆れて、お菓子の内容が悪くなったわけではないのだからと母にいう。母親は納得してはいなかった。同世代なので母親のいうことはよくわかる。私も安っぽく見えるなあと思っていたからである。包みもきれいで紐かけもしっかりしていて失礼のないお持たせになるから気に入っていたのだが、どうやらそれも終了したらしい。はっきりいってそれが他にない特徴であった。
 一個一個店員さんが包んでくれるのと最初からべたっと糊付けされているのでは格が数段落ちると、その母親は言っていた。そしてその母親が言った「もう買わないわ」と。
 顧客満足度がどこにあるのかわからなければ、商売として成り立たないのではないかと思う。机上の知識より現場で客と接する人にこそ、それがどこにあるのかわかるものだと思うがどうだろう。というわけで私も「もういいかぁ」と思う一人である。

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