カメラをいじっていてシャッターを押した。画像を消そうと思って、写っていた部屋の様子に愕然とする。見た目以上にカメラは正直で、煩雑な部屋が、より正確に、煩雑に写っていた。
ときどきテレビで、一般家庭の台所がひどく散らかっているように見えることがあるが、それに近い。「もっとかたづければいいのに」などと思ったことが、そのまま自分に当てはまるではないか。人様の家のことを言える立場にはないのだ。
やはり何とかせねばとは思う。片付けようと思って、ふいに他のことを思い出すと急に引き出しを開け、また何かを思い出し違う部屋に行き、そういえばあれはどうなったとまた別のことをやり、最初に戻ると「なんで引き出しが開けっ放しなのよ」となる。
自分でこれを「…といえば」病と呼んでいる。次から次へと気が移って、結局やりっぱなしが増えていく。そして片付かないのである。知らないうちにストレスの原因となる。
今このPCを打っているテーブルの上も、携帯、電卓、リモコン、体温計、筆記用具、メモ用紙、眼鏡、新聞といろいろ乗ったままである。洗練された部屋に憧れるが、その日は当分来ることはなさそうである…あーあ。
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